yktのブログ

アナルコ・アルカホリズム

法規制直前なのでTHCHを試してみる

私です。

 

先日THCHのジョイントを試してみたので、感想を備忘録程度に書き残しておこうと思います。THCHとは大麻の成分であるTHCと類似した化学構造を持っている、合法カンナビノイドの一つらしいです。いわゆる脱法ハーブとか疑似大麻とか言われているやつですね。

 

自分は酒とタバコを常習していてそれである程度満足しているし、なによりも入手するために結構値段がするため貧乏人には厳しいので、合法/違法問わずあまり大麻やドラッグには関心はありませんでした。しかしTHCHという大麻成分に由来をもつ嗜好品が8/4から所持するだけで違法とされるらしいという噂を聞き、それなら法規制前に一回ぐらい試してみるかという好奇心から買ってみたものです。

 

買ったのは京都の河原町の近くにある「VAPE WORX」という店舗です。明るくて入りやすい店舗ですね。TwitterでTHCHのセールをやっていると告知していたのでここにしたのですが、通常価格だと2本で6600円するジョイントが半額の3300円で売られており、大変お買い得でした。さすがに6600円もするものを常習する気にはなれないですしね。

 

 

買ったのはCHILLAXY社のこういうTHCHが含有されているCBDハーブですね。パッケージの中にはこれが2本入っています。開けるとハーブの草のような匂いがします。裏面には「総カンナビノイド量 1本あたりTHCH50mg+CBC25mg」と書かれていました。これが多いのかどうなのか素人にはわからなかったですが、あとで色々ネット記事を見てみたら初心者で50mgは危険な量と書いているものもありました。お店の人にはこれは3~4回に分けて吸うか、3人ぐらいで回して吸ったらいいよと言われていましたね。

 

とりあえずタバコと同じ感覚で肺喫煙で吸ってみました。即効性を期待したのですがあまりすぐに効き目が訪れません(アルコールだともっとすぐに酩酊感が来るのに)。以前にCBDリキッドを試したことはあるのですが、それはほとんど効き目が感じられなかったので、結局それと似たようなもんなのか、これは失敗だなと思いつつ、そのままジョイント1本丸々吸い切りました。刷った直後は特に心身に変化は感じられませんでした。このツイートはそのときにしたものですね。↓

 

20分くらい経つと、どうも体が重たい感覚がして眠たくなってきました。床にあぐらをかいて座っていたのですがどうも筋肉で体を支えるのが気怠くなり、マットレスに横になります。ただ軽い眠気を感じるだけで、そこまで効き目といえるほどのものはありませんでした。

 

吸ってから30分ぐらい経ち、折角のTHCHなのに室内でダラダラしてても勿体ないなと思い、外を散歩することに。さっきまでいた友人のアパートを出たあたりから少しずつ異変が出始めます。どうも手足が冷たくなって、まるでタコの手足になったかのようにぶらぶらとした感覚になりました。関節がゴムの玩具のようにぐねぐねと動いているようです。といっても一緒に歩いていた友人が言うには特に異変なく歩いていたとのこと。

 

せいぜい300メートルほど歩いたところで、視界に変化が訪れます。どうも世界が広く感じ、歩いていても景色がコマ送りのようにスローモーションに見えてきます。そこでどこまでも広い世界に一人取り残されているかのような感覚に襲われ、外を歩いていてはなにか人に迷惑をかけるかもしれないと考え(以前にハイプロンという睡眠薬オーバードーズしたときに記憶がないのに近所を3時間ほど徘徊しているときがありました)、友人のアパートへと戻りました。300メートルで徒歩3~4分の距離なのに、20分ぐらい歩いているような気持ちでした。

 

喉が渇いたのでサイダーを飲むと、やけにシュワシュワした感覚が喉から胃にかけて残っているような、まるで温かいチューブが食道に差し込まれているような感覚になります。それは別に吐き気を催したり気分が悪くなったりするわけではなく、ぽかぽかとした心地よさに包まれているようです。

 

アパートに帰ったくらいから明確に時間が経つのがゆっくりに感じるようになりました。「試しに部屋からトイレに行って顔を洗ってこい」と友人に言われてその通りにすると、体感的には5分ぐらいかけて廊下を歩いて顔を洗ったように感じられたのですが、せいぜい30秒ぐらいしか経っていないということ。「めっちゃ時間がゆっくりに感じる」という話を30秒に1回ぐらい繰り返していたらしいです。あといつもは死んでる目がやけにキラキラしていたとのこと。

 

またその頃からあまりにも時が遅く感じるためにその直前になにをやっていたかということを意識しなければその記憶が曖昧になり、数秒前にやってことが思い出せないという状況になります。「さっき顔洗ってから部屋に戻ってなにしてたっけ?」と不安になってきました(実際は1分も経過していないのですが、それが5分も10分も経過したように感じるのです)。

 

体がまるで石になったかのような感覚になり、マットレスに横になります。まるで手足はマットレスと同化したかのように深く沈み込み、どこまでも私の身体を包み込みます。何にも支えられずに宙に浮いていたらこのような感覚になるのかなと錯覚したようなものです。時間の流れがとてもゆっくりに感じ、時計を見ていたら秒針が5秒動くのに20秒ほどかけているように見えてきます。

 

部屋のライトをピンク色にすると、より頭がふわふわしてリラックスしたような感覚に包まれます。そこでTwitterやDiscordを見ていたのですが、とても長い時間スマホを見ているような感覚です。一度ツイートしてスマホを横に置き、もう一度スマホを確認するまでに5分ぐらい経っているように感じましたが、実際はそのツイートをしたのは1分前ということが頻繁に起きます。ですから、大麻をやっている人は短期間のうちにいくつもツイートや投稿をするという現象が生じるのでしょう。

 

なにか音楽を聴きたくなり、スマホで核P-MODELの曲を流してみます。すると耳から脳に直接音楽が注入されているかのように、一音一音がはっきりと聞こえてきます。「それ行け!Halycon」によって脳が振動し、雲の上に浮いているように感じられます。「Parallel Kozak」は歌詞がない曲なのですが、平沢進はこの曲を通じて我々にこのようなメッセージを伝えたかったのだということが理解できました(いまはその内容を忘れている)。3分もない曲が10分も20分もある壮大なオーケストラであるように聞こえてきます。

 

P-MODELを聞きながらゆっくり進む時計を見ているといつの間にか寝ていたようで、2時間ほど経過していました。そこでようやく効果が切れたかなと思い、近所の店に飯でも食いに行くかということに。しかしまだ効き目は残っており、やはり歩いていると世界がスローモーションに動き、とても広い世界にいるように感じられます。百万遍から出町柳まで歩くのに30分くらいかけたように思えました。また通行人がやたらとこちらを見ているような感覚に襲われ、なにか挙動不審なことになっているのかなと不安になります。実際はスローモーションに見えていることから、チラッとしかこちらを見ていなくてもそれが数秒凝視されているように感じるということでしょう。

 

出町柳にあるカレー屋に行きました。店内で掛かっているインド風のBGMが私の脳を揺らします。出てきたカレーは味蕾から直接脳に接続されているかのようにスパイシーさが突き抜け、この上ない旨味を増幅させていました。一口ずつ噛みしめるたびにキーマカレーとナンの豊潤な香りが喉から鼻にかけて通り抜けていき、いつまでも噛みしめているような感覚になります(実際は普通にカレーを食べているだけなのでしょうが)。一緒に出てきたビールは麦の香りがとても強く、麦芽が喉を通り抜けていく感覚がたまりません。いままで飲んだことのあるビールで一番うまかったです(一般的なアサヒの瓶ビールなのですが)。

 

そこから京阪電車に乗ったのですが、なかなか電車が発車しないように感じられます。特急が出町柳から三条に行くのはせいぜい2~3分なのですが、10分くらいかけているように思えました。長い長い時間電車に乗りながら、ジェームズ・C・スコットの『実践 日々のアナキズム』を読みます。するとまるで文字が跳ねるような、めちゃくちゃコミカルな文体で私に語り掛けているように感じ、いくらでも読み続けていられるような文章であるように思えました。アナーキズムに関する一般的な人文学書であるにもかかわらず、まるでこの世のすべてを解き明かしているかのような感覚です。やはりこれからの世界はアナーキズムしかない、と強く実感しました。

 

帰宅して風呂に入ります。風呂に入るまでにも、玄関先で鍵を出す、郵便ポストを確認する、扉を開ける、カバンの荷物を取り出して棚に置くなどといった動作の一つずつをはっきりと意識しなければ、いま自分はなにをやっているのかということを忘却してしまいそうな感覚になります。風呂で髪を洗っていても、ゆっくりとシャンプーが髪の隙間を通り抜けて皮膚へと浸みこんでくる心地よい感覚であり、とても上質なマッサージを受けているような気になりました。風呂に浸かるととてもサラサラとしたお湯に体が包み込まれてるように感じ、母親の胎内に回帰しているように錯覚しました。スピーカーから流していたamazarashiの曲の一言ずつが心に刺さってきます。「ライフイズビューティフル」を聞いていたのですが、1フレーズごとにいままでの自身の人生を回想しては、これでいいのだ、人生は美しいのだからと胸を洗われているように思えました。

 

風呂から出てさっさと横になりたかったのでマットレスに横になり、YouTubeで動画を見ていました。しかしどうも話し言葉が遅く感じる。まるでスローモーションで動画を見ているかのような感覚になり、2倍速で視聴してみます。すると2倍速にもかかわらず単語の一言ずつがはっきりと聞き取れ、別に理解とかするような話ではない雑談であるにもかかわらずはっきりと言葉が理解できました。そのまま動画を1本視聴するまでに、いつの間にか眠っていたようです。とても長い長い眠りで、永遠に続く夢を見ていたように感じます。

 

とりあえずは翌朝起きていまこんな感じです。時がゆっくりに感じるとかはいまのところなく、頭がボーっとするような、体が重たいような感覚だけが残っています。あまりなにもする気が起きないので、思いつく限りで文章を起こしているという形です。

 

とにかくTHCHの特徴としては①時が過ぎるのがとてもゆっくりに感じる、②聞いている音楽がはっきりと聞こえ、食べているものがとても美味しく感じる、③体が心地よく重たく感じ、寝ていると宙に浮いているような感覚になる、という3点が挙げられるのかなと思います。とくに世界がスローモーションに感じるのは顕著であり、昨日の夕方のことなのに遠い昔のことのように思えています。

 

やっていることに自制が効かなくなるということもありませんし、そこまで記憶が喪失するということもないようですね。しかしあまりにも値段が高すぎることや、服用したらその日一日あらゆるものがスローモーションに感じ、動作がゆっくりで体がうまく動いていないように錯覚して若干不安に感じるということを考えると、あまり常習したいものではないかもなあというのが感想です。これならストロングゼロでも飲んで気絶している方が刺激的でリーズナブルかもしれません。私はこれからは酒を飲みます。